AWS移行で“損しない”ための設計思考｜中小企業のためのコスト最適化ガイド

2025/11/09

2025/11/16

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ゲームとリアルロボットアニメをこよなく愛するアラフィフ平社員、エストゥーザ代表「ざうしん」

■AWSに関するTIPS：AWS移行で“損しない”ための設計思考
　― 中小企業が知っておくべきコストと構成の考え方 ―

どうも。エストゥーザ代表の「ざうしん」です。

前回の投稿で「なぜ中小企業こそAWSを使うべきか」についてお伝えしました。
今回の投稿では、「AWS移行で“損しない”ための設計思考」についてお伝えします。

AWSを導入すればコストが下がる——そう思っていませんか？
実は、設計を間違えるとレンタルサーバより高くなることもあります。
ここでは、中小企業や個人事業主が「損しないAWS設計」を行うための考え方を紹介します。

■　１．AWS導入で“損する”典型パターン

パターン	内容
過剰スペック構成	常時高性能インスタンスを使い、トラフィックに対して無駄が多い
管理分散	ブランドごとにEC2を分けすぎてコストと運用負担が倍増
外部委託丸投げ	“AWS構築費込みの高額保守契約”にしてしまうケース
監視・バックアップ不足	最小構成のまま放置し、障害時に対応不能

※“AWSで損をする”のは構成ではなく設計思考がない場合。

■　２．“設計思考”の3原則

原則	内容
① 変動対応型にする	アクセス増減に応じてスケールさせ、平時はミニマム構成で運用。
② 共通基盤をつくる	ブランド・サイトを横断して使える共通リソースを設計。
③ 自動化を優先する	バックアップ・SSL更新・スナップショットを自動化し、属人化を防止。

※「1回作って放置」ではなく、「少人数で回せる持続設計」がゴール。

■　３．設計の考え方（実例ベース）

この構成なら、
・トラフィックが少ない時間帯は最小構成で運用
・新たなサイト（ブランド）追加時も同一EFSにサイトを追加
・CloudFrontで画像配信を分離してコスト削減＋高速化

※「複数サイト運用 × AWS最適化」を両立できる構成。

■　４．コスト設計の基本

項目	設計ポイント
EC2	オンデマンドではなく、軽量t系インスタンス＋Auto Scaling。
RDS	マネージド運用で保守負担軽減。EC2＋MariaDBで自作も可能だが、運用の手間を考えるとRDSに軍配が上がる。
S3 + CloudFront	画像・静的配信をオフロードし、EC2負荷を軽減。
CloudWatch	コスト監視とアラート設定で“無駄な稼働”を防止。