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中小企業の複数サイトを統合する「AWS共同利用型サイト基盤」とは?仕組みと導入メリット

2025/11/24
 
この記事を書いている人 - WRITER -
ざうしん
ゲームとリアルロボットアニメをこよなく愛するアラフィフ平社員、エストゥーザ代表「ざうしん」

AWSに関するTIPS:AWS共同利用型サイト基盤とは?
 ― 仕組みと導入メリット ―

どうも。エストゥーザ代表の「ざうしん」です。

前回の投稿で「AWS移行で“損しない”ための設計思考」についてお伝えしました。
今回の投稿では、「AWS共同利用型サイト基盤の仕組みと導入メリット」についてお伝えします。

中小企業や個人事業主でも、
・ブランドを複数扱っている
・サービスLPを量産している
・法人+採用+商品サイトがバラバラ
というケースは珍しくありません。

そして多くの企業が陥るのが、
「サイトごとに別環境で運用し、気づけば保守コストが雪だるま化している」
という状況です。

そこで登場するのが、
AWSを使った “共同利用型サイト基盤”。
複数サイトを一つの堅牢なプラットフォームに統合しつつ、
ブランドごとの独立性も保てる、という中小企業向きの運用方式です。

この記事では、その仕組みと導入メリットをわかりやすく解説します。

■ 1.そもそも「共同利用型サイト基盤」とは?

一言でいうと:
 複数のWebサイトを、ひとつのAWS基盤で効率よく運用するための共通インフラ
になります。

例:
・企業サイト
・ブランドサイト
・LP(キャンペーン用)
・ECサイト
・採用サイト

これらを
全て独立したEC2/レンタルサーバーで運用しない
という考え方です。

ざっくりした構成イメージ
・ALB(ロードバランサ)でサイトを出し分け
・Auto Scaling付きEC2でアプリ層を統一
・EFSでテーマ/プラグインを共有
・RDSでデータベースを統合管理
・S3+CloudFrontで画像・静的ファイルをコスト削減しながら高速配信

つまり、複数サイトの裏側にあるインフラだけ統合するイメージです。

■ 2.なぜ中小企業に向いているのか?

大企業では当たり前の構造ですが、実は中小企業にとってもメリットは大きいです。

理由①:サイト単位で環境を増やさなくて済む
 普通に運用すると:
 ・企業サイトでサーバー1つ
 ・ブランドが増えるたびサーバー追加
 ・LP用にさらに追加
 結果、5〜10サイトで月額3万〜10万円に膨れ上がることも珍しくありません。

 共同利用型基盤なら、
 サーバーは基本1セットのまま、サイトだけ追加できます。

理由②:保守工数が一気に減る
 サイト増加に伴い増えるもの:
 ・SSL証明書更新
 ・バックアップ
 ・セキュリティパッチ
 ・プラグイン更新
 ・監視の設定

 共同基盤では、これらが1箇所で完結します。

理由③:ブランド追加やキャンペーンに強い
 新ブランド立ち上げ時:
 ・新しいEC2
 ・新しいデータベース
 ・新しい監視
 ・新しいバックアップ
 ・新しいドメイン設定

 こういった追加作業が“ほぼゼロ”。
 ドメインとWordPressだけ追加すればOKです。

■ 3.AWS共同利用型サイト基盤の構成と役割

ここでは構成要素を少し詳しく見てみましょう。

① ALB:複数サイトを1つの入り口で管理
 ・ドメインごとに振り分け可能
 ・SSLもALB側でまとめて管理
 ・複数ブランドに最適
 → “入口の一本化”で煩雑な運用がスッキリ。

② EC2 Auto Scaling:アクセス増に自動対応
 ・通常時は最低1台(2台推奨)
 ・アクセス急増時に自動で増える
 ・深夜などの低アクセス時は最小構成へ戻る
 → コストを抑えながら安定稼働。

③ EFS:可用性とスケールに耐える WordPress共有ストレージ
 ・WordPressのテーマ/プラグインをサイトごとで共有
 ・Auto Scaling で増える複数のEC2インスタンスがサイトごとのコンテンツを共通で利用
 ・EC2ごとにファイルを同期する必要がないため更新漏れや不整合のリスクを低減
 →サイト単位の管理は維持したまま、冗長化とスケーラビリティを確保。

④ RDS:データベース運用を自動化
 ・自動バックアップ
 ・自動パッチ適用
 ・障害時も復旧可能
 ・マネージドで運用リスクが低い
 → 独自のDBサーバー管理が不要に。

⑤ S3+CloudFront:画像配信のコスト削減と高速化
 ・LPや商品画像をS3へ移せばEFSよりも低コスト
 ・キャッシュが効いて高速表示
 ・EC2に負荷がかからない
 → 表示速度が大幅向上 → CVR改善にも貢献。

■ 4.導入メリット(技術 + ビジネス)まとめ

項目 メリット内容
コスト削減 サーバー乱立を防ぎ、1つのAWS基盤に集約。必要時のみスケール。
運用効率 SSL、バックアップ、監視、更新が共通化される。
信頼性向上 RDSやAuto Scalingにより障害に強い構成に。
拡張性 新ブランド追加が「ほぼゼロ工数」で可能。
スピード LP量産やキャンペーン制作に強い。

中小企業の“サイト運用チームが1〜3名”という環境にこそ合っています。

■ 5.どんな企業におすすめ?(具体例)

・複数ブランドを展開しているメーカー
・LPを頻繁に作るコンサル・制作会社
・店舗・事業を複数展開する企業
・企業 + 採用 + 商品サイトを運用している法人
・サイト運用担当が1名しかいない会社

こういった企業では、共同利用型基盤の効果が特に大きいです。

■ 6.次のステップ

次回は、より実践的な内容として:
・どこから着手するべきか
・既存サイトをどう移行する?
・最小構成(ミニマムAWS)で始める方法

このあたりを丁寧に解説します。


NEXT:最小構成で始めるAWS共同利用型サイト基盤

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